Q&A 『鉄過剰と癌について』

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Q&A 『鉄過剰と癌について』

鉄過剰と癌についてのご質問に回答いたします。参考記事も是非ご一読をお願い致します。

（ご質問内容）

いつもお世話になっております。
﨑谷先生の本をまだ数冊しか読んでいませんので、どこかに書いておられるかもしれませんが、できれば教えていただきたいです。
高齢の父親が病院で検査をし、貧血が相当進んでいると診断されました。値が徐々に下がっていて、もっと低くなったら輸血と言われています。
ＣＴ検査では、腸に腫瘍があり、腫瘍から出血しているか、ほかのところに腫瘍があるかもしれない。腸に重積がある。腫瘍はジストか、がんかわからないとのことでした。足や体がむくんでいます。
手術はせず、様子見をすることを選択しました。
鉄剤を処方され、飲むように言われました。貧血を治すために、鉄剤を飲み、さらに数値が上がっても3か月ぐらい飲み続けないといけないとのことでした。
それで、担当の医師に、「ガンは安心させてあげなさい」の第6章6項「還元ストレスを引き起こす本丸」の箇所を示して、鉄剤を飲まない方法はないか、たずねました。
その医師によると、書かれてあることは、特殊な例だけで、全体には当てはまらない。当てはまることもある。参考文献はぎりぎり1冊ぐらいがメジャーで、あとはマイナーな雑誌が多い。古い文献が多い。
全体に当てはめることができない。いろんな断片が合っていない。鉄については、貧血がなく、胃も丈夫な人が大量に飲んだときに当てはまる。さらに”鉄剤がもってのほか”とあることの参考文献が書いていないと言われました。興味深いことが書いてあるとも言われていたと思います。
鉄剤を飲むべきでないという参考文献がもしありましたら、何かの折に書いていただくと、ありがたく思います。

（回答）

・まず現代人は加齢とも鉄の蓄積量が上昇することを知っておきましょう。鉄は極めて排出が難しい金属であり、そのほとんどを外来からの摂取ではなく、リサイクルで賄っています（『鉄総集編』DVD参）

・鉄の危険性はこれまでの著作の全てを通じてお伝えしてきました。まずは、

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・それだけでなく、フリーの鉄は、癌へ

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引き起こします（J R Soc Interface. 2016 Sep;13(122)）。

・最後にドクターの指摘は、一般的な医師のレベルです（つまり、かなり遅れている）。古い文献やマイナーな医学雑誌しか掲載されないのは、本当のサイエンスだからです。真実は、ネイチャーやサイエンス誌のような一流雑誌には、掲載されません。既得権益を脅かすからです。このような基本的なことさえ理解できないほど、現代人は糖のエネルギー代謝が低下しているのです。まだお読みになっていない拙著や過去のニュースレターにも鉄と癌などの慢性病に関しては詳述しておりますので、ご参考にされてください。

タグ：エンドトキシン, ガン, ストレス, 副作用, 輸血, 鉄, 鉄剤, ＤＶＤ

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