Q&A 『電気刺激による筋肉・神経回復法について』
電気刺激による筋肉・神経回復法についてのご質問に回答いたします。
(ご質問内容)
いつもお世話になっております
この度、先生のブログ記事で、以下の点を教示頂きました。
「ラットの切断指実験では、プロゲステロンと同様の作用を持つ電気刺激によって、再生が可能な段階まで研究が進んでいます(Sci Rep. 2019 Aug 7;9(1):11433)。切断肢が再生可能ということは、骨、軟骨、結合組織や皮膚などのすべての組織が再生していることです」
電気刺激で筋力強化や運動機能強化を図る一般トレーニングデバイスが出回っていますが、弱った筋肉や神経を回復する効果について、ご見解を提供頂けますでしょうか。
何卒宜しくお願い致します。
(回答)
・現代医療でもリハビリの分野で電気刺激は一般に用いられるようになっています。特に麻痺や極度の筋肉萎縮に対して、ただ療法士が他動的に動かすよりも、運動・筋力増強効果が高いことが分かっています(Physiology (Bethesda). 2020 Jan 1;35(1):40-56)。
・ 現在リハビリの分野で使用されている電気刺激は、次の2種類があります。
●神経筋肉電気刺激(Neuromuscular Electrical Stimulation, NMES)
●経皮感覚神経電気刺激(Transcutaneous electrical nerve stimulation, TENS)
・前者は
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と同じ作用をすることが分かります。
・短期的な対処療法としては、
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ただ、エネルギー源である糖質をしっかり摂取していないと、電気刺激に対応することができないことは、使用者も肝に命じておかなくてはなりません。そして長期的にはやはり糖のエネルギー代謝を回すことが必須であることに変わりはありません。
(参考記事)
『なぜリウマチで壊れた関節でも元に戻るのか?』2019-12-7 崎谷博征ブログ
『なぜリウマチで壊れた関節でも元に戻るのか?〜2』2019-12-8 崎谷博征ブログ