◆パレオ協会ニュースレター◆ 号外 『エネルギーロックダウンが近づいている』2026年4月5日

イラン侵攻1ヶ月を超えて、いまもっとも重く受け止めるべきなのは、アメリカによるイランへの地上侵攻が、もはや机上の空論ではなくなりつつあるという空気です。ドナルド・J・トランプ(Donald J. Trump)がここ数日で少なくとも3人の陸軍上級将官を解任し、ここ数週間では最大12人規模の将官粛清があったとも報じられています。
戦争の前夜に、作戦会議の机を囲む顔ぶれがごっそり入れ替わるのは、単なる人事ではありません。羅針盤の針が暴れ始めた船で、船長が「この方角に異議を唱える者」を先に海へ落としているようなものです。
しかも、その不穏さは、すでに空の上ににじみ出ています。夜のあいだに、F-15E ストライクイーグル(特に地上攻撃任務において非常に高い能力を持つ機体。例えるなら、空の上を飛ぶ精密な打撃用ハンマーのような存在で、ただ飛ぶだけの鳥ではなく、狙った地点に強力な一撃を加えるために設計された戦闘機)がイラン上空で撃墜されたとされました。しかもそれは、トランプがわずか2日前、「イランにはもはや防空網は残っていない」「陸海空すべてで完全に打ち負かした」と国民に語った直後の出来事です。
もしそうであるなら、「相手はもう戦えない」と言い切ったその直後に、自軍の戦闘機が空から落ちたことになります。これは、勝利宣言の幕の裏で、まだ敵の拳が十分に届いていることを示す、きわめて象徴的な場面です。F-15Eは、米空軍の公式説明でも、空対空と空対地の両任務をこなす二人乗りの多用途戦闘機で、長距離の深部攻撃にも強い主力機です[1]。言い換えれば、ただ飛ぶ鳥ではなく、狙った場所へ鉄の意思を運ぶ「空飛ぶ打撃装置」です。その機体が落ちるということは、「戦争は終わりかけている」のではなく、「終わったことにしたい側」と「まだ終わっていない現実」とのあいだに、大きな裂け目があるということです。
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2026年4月5日
タグ:エネルギー







