パレオ協会Q&A 『小児の多系統炎症性症候群(MIS-C)について』
「小児の多系統炎症性症候群(MIS-C)」についての基本的な回答をシェアいたします。
(ご質問)
崎谷先生、いつもお世話になっています。
コビット感染後の小児の多系統炎症性症候群(MIS-C)が話題となっているのか、この病態を心配なされているお子さんを持たれている親が多いように感じています。
多系統炎症性症候群(MIS-C)も、糖のエネルギー代謝を高めることで治癒するのでしょうか?
そもそも多系統炎症性症候群(MIS-C)とは何なのでしょうか?
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご教示頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
(回答)
・小児の多系統炎症性症候群(Multisystem inflammatory syndrome in children (MIS-C))は、2020年のコビットパンデミックの際に初めて提唱された病態です(Multisystem inflammatory syndrome in children: A systematic review. EClinicalMedicine. 2020;26:100527)。以下のクライテリアが提唱されています。
・21歳以下で入院が必要な全身の炎症病態。
・24時間以上の発熱
・新型コロナウイルス陽性
・少なくとも2つ以上の臓器障害
・以下の1つ以上の検査所見
CRP、インターロイキン6、赤沈、フィブリノーゲン、乳酸脱水素酵素、フェリチン、Dダイマー、好中球の上昇、リンパ球の減少、アルブミン低下
・現在では、遺伝子ワクチン接種後にもMIS-Cが発生しています
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炎症さえおこさずに治癒します。
2023年12月29日