アトピー性皮膚炎|疾患別根本治癒法
アトピ―性皮膚炎
『アトピ―性皮膚炎も“代謝病”である!』
現代社会で急増している病態の一つがアレルギ―疾患といわれるもので、アトピ―性皮膚炎はその典型例です。
現代医学ではそのアトピ―性皮膚炎の真の原因を突き止めないまま、枝葉末節の対処療法にまい進しています。
さて、アトピ―性皮膚炎の最大の問題は、リウマチと同じく、様々なストレス物質によって、皮膚細胞内が完全にアルカリ化していることです。
細胞内を酸化させるナイアシノマイドの母胎の血液濃度が高いほど、乳児湿疹が減少することがそれを証明しています(Clin Exp Allergy. 2016 Oct;46(10):1337-43)。
また母親の妊娠中のストレスが子供のアトピ―性皮膚炎の発症と関係しています(Clin Exp Allergy. 2017 Jun;47(6):760-769)。
これは母体のコルチゾールなどのストレスホルモンが胎児に移行することで、胎児の糖のエネルギ―代謝がダメージを受けて、細胞内がアルカリ化するからです。
またアトピ―性皮膚炎では、リウマチと同じく腸内環境との関係も重要です。
アトピ―性皮膚炎の人では血液中のエンドトキシン(内毒素)濃度が有意に高くなっています。
そして、アトピ―性皮膚炎の人の中での比較では、血液中のエンドトキシンの濃度が低くなるほど、アトピーの重症度が上がるという研究報告もあります(Allergy Asthma Respir Dis. 2014 Mar;2(1):59-63. Korean)。
これをもって、エンドトキシンがアトピ―性皮膚炎のリスクを低下させるというトンドモの論文が過去に散見されました。。。。
これは、エンドトキシンが血液から皮膚組織に入り込んで、炎症を起こすために血液中のエンドトキシン濃度が炎症に伴って減少していく状況を捉えているにすぎません。
たいていは、アトピー性皮膚炎では血液中のエンドトキシン濃度が高いのです(Clin Exp Allergy. 2010 Feb;40(2):209-23)。
ある意味では、皮膚は、エンドトキシンを処理して、脳、心臓や肝臓などの重要臓器にエンドトキシンが回らないように犠牲になっているとも言えます。
皮膚は基本的には排出器官だからですね。
そしてアトピ―性皮膚炎の現代の急増は、やはり食事を含めた環境の悪化がその本質です。つまり、人工病(先祖から引き継がれる)ということです。
さらには乳児湿疹にステロイドを使用して難治性の皮膚炎(これが本当のアトピ―性皮膚炎)を作ります。これは完全なる医原病(いげんびょう)です。
このあたりの現代医療では絶対に触れない真実ですが、アトピ―性皮膚炎の根本治癒には必須の知識です。
根本治療にヒントになる『アトピー性皮膚炎の根本原因とその治療』DVDも是非ご覧頂ければと思います。
アトピ―性皮膚炎治療対応プログラム
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アトピ―性皮膚炎治療の参考記事
2019-5-6 崎谷博征ブログより
●負のスパイルから抜け出すためには
『皮膚を掻くと腸に穴が開く!!』
アトピー性皮膚炎の一つの主要な原因として腸内環境の悪化(エンドトキシン)をお伝えしてきました。
今度はその反対の皮膚がリーキーガットの原因になるという興味深い研究が報告されています(Immunity, April 23, 2019)。
実験ではマウスの皮膚をスクラッチする(テープを貼ってはがす)ことで起こる変化を見ています。
皮膚を掻くと、インターロイキン33(IL-33)というタンパク質が血液内に流入し、小腸まで達します。
小腸粘膜はこの刺激で、最終的に肥満細胞を刺激して、炎症性物質であるヒスタミンを放出します。
このことでリーキーガット(腸漏出症候群)が起こるのです。
食品アレルギーもリーキーガットがベースにあります。
実際、皮膚に貼付したテープをはがしたマウスでは、そうでないマウスよりシビアな食品アレルギーを引き起こしました。
このように腸と皮膚の関係は密接なのです。
皮膚を掻くといけないと分かっていても、掻痒感に耐えられる人間はそうはいないと思います(かく言う私も耐えられないタイプです)。
アトピ―性皮膚炎の根治治療で重要なのは、この掻痒感をどうやって対処するかも、大きなポイントです。
(アトピ―性皮膚炎の掻痒感のメカニズムやその対処法も『アトピ―性皮膚炎の根本原因とその治療』DVD(パレオ協会)で詳述しましたので、是非ご参考にされて頂ければと思います。)
皮膚を掻くと、腸からエンドトキシンがさらに流入して、アトピー性皮膚炎などの湿疹を増悪させる・・・・
これが病気の場での「負のスパイラル」というものですね。
この「負のスパイラル」から抜け出すには・・・・
対処療法だけでは限界があります。
まずは、遠回りに見えても「病気の場」から「健康の場」に変えること(=糖のエネルギ―代謝を回すこと)が先決です。
痒みなどの対処療法と糖のエネルギー代謝を回していくことを同時並行して行うことが、アトピ―性皮膚炎の根本治療なのです。