膠原病
SLE、多発性筋炎、強皮症、血管炎症候群、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)を代表とする慢性炎症疾患が急激に増加しています。現代医療では、これらの慢性病に対しては対処療法(対処療法ができるだけでも進歩しているとは言えますが)の域を出ません。それは現代医療の治療モデル(線形治療)は、慢性炎症疾患を含めた慢性病(非線形病)の多岐にわたって複合作用する原因を叩くことが不可能だからです。これは流行りの免疫抑制剤である生物学的製剤も含めていえることです。
膠原病にはどのような治療を選択すればよいのか?
、臓器の慢性炎症症状でお悩みになっておられる膠原病患者様からご相談を頂きますが、以下の理由がほとんどです。
- 現代医療あるいは代替医療が信用できない
- 副作用の強い免疫抑制剤を使用したくない
- 免疫抑制剤の長期間の使用が心配
- できれば自然療法を受けたい
- 免疫抑制剤と併用して自然治療を受けたい
- 免疫抑制剤の副作用を軽減してほしい
- 治療法よりもまず信頼できる医師を探したい
本来は免疫抑制剤にみられるような副作用の強い医薬品を用いずに根本的に私たちに備わっている自然治癒力を向上させることが最良です。しかし、膠原病の急性な進行に対する治療には、生物学的製剤を含めた免疫抑制剤の力を借りるしかないのが事実です(膠原病初期では生活習慣改善を含めた自然療法あるいは医薬品でも治癒する傾向が高いです)。
問題は長期の免疫抑制剤投与による重篤な副作用です。免疫抑制剤のリスクとベネフィットを天秤にかけて個々人にあった治療が必要です。
膠原病は典型的な慢性炎症疾患であり、 臓器の破壊を進行させないために、まずは慢性炎症の拡大を抑えることが大切です。
しかし、現代医療の最先端の炎症サイトカインブロック薬(生物学的製剤)でもってしても全ての症例で効果があるわけではございません。(その理由は?)
また、効果のある医薬品ほど副作用が強いというジレンマがあります。