Q&A 『多嚢胞性卵巣症候群について』


多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)についてのご質問に回答いたします。

(ご質問内容)
いつも、大変お世話になっております。
本日は、多嚢胞性卵巣症候群について御質問させてください。私は2年前に多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。当時、病院でもらったパンフレットには、多嚢胞性卵巣症候群では、黄体化ホルモンが過剰分泌されている状態と書かれていました。

私は今年の春から子宮内膜症も患っており、現在、崎谷先生に学びながら抗エストロゲン、体をプロゲステロンでドミネーションする事に取り組んでいます。
子宮内膜症では体内のエストロゲンが過剰になっている状態だと思うのですが、多嚢胞性卵巣症候群に対しても抗エストロゲン、プロゲステロンでドミネーションして行く事は有効なのでしょうか。
子宮内膜症では月経の度に症状が進行していく。多嚢胞性卵巣症候群では月経が止まっている患者さんが多いが、なるべく生理を起こさせた方が良い。と聞いたことがあるのですが、この2つの病気の治療法はもしかして真逆だったりするのかな、、と思い、御質問させて頂きました。
どうぞ、宜しくお願い致します。.
(回答)
・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、


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甲状腺機能低下によるプロゲステロン産生低下およびエストロゲン過剰によって起こります(Am J Obstet Gynecol. 1993 Nov;169(5):1223-6)(Endocrinology. 1993 Dec;133(6):2696-703)。エストロゲン過剰がベースにある子宮内膜症、乳がん、子宮がん、卵巣がんを合併します(JAMA Oncol. 2019;5(1):106-107)( J Clin Med. 2019 Aug; 8(8): 1210)( Cancer Causes & Control : CCC, 21 Jan 2016, 27(3):403-41)。

・したがって、多嚢胞性卵巣症候群に対しても抗エストロゲン、プロゲステロンドミナンスにしていくことは、子宮内膜症の治療と同じです。

・多嚢胞性卵巣症候群はとくにメタボリック・シンドロームを合併しています(Ceska Gynekol. 2015 Aug;80(4):279-89)ので、エスロゲンフリー以外にもプーファフリーを徹底して、


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甲状腺機能を高めてください。

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