Q&A 『ナイアシン(ビタミンB3)について』
ナイアシン(ビタミンB3)についてのご質問に回答いたします。
(ご質問内容)
お世話になっております。
昨年末から、繊維筋痛症の症状で耳鳴り、身体の痛みが有ります。
嶋谷先生のSNSや協会での発信から、繊維筋痛症の原因はセロトニンと乳酸の蓄積だと理解しました。
また、繊維筋痛症を患う人の多くにインスリン抵抗性がある事も知りました。(糖尿病II型にもインスリン抵抗性があるのですね)
私は症状を改善するため、現在、サプリでナイアシンアミドを服用しています。
ですが、先日、インターネットで下記の内容を目にして戸惑っております。
「糖尿病の発症には、糖質のみならず、脂質など様々な栄養素の摂取量やその代謝が影響している。我が国の糖尿病患者増加の背景として、必ずしも”飽食”のみが原因ではないと考える。近年、糖尿病患者にナイアシン(ニコチン酸及びニコチンアミド)を投与すると、ナイアシンの生体内代謝産物であるメチルニコチンアミドの血中濃度が上昇し、血中のH_2O_2レベルの上昇とともにインスリン抵抗性を引き起こすことが報告されている。」
ナイアシンアミドの服用では、インスリン抵抗性を改善するどころか、逆に悪化させてしまうのでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
(回答)
・まずサプリメントとして市販されているナイアシノマイド(動物性ビタミンB3)は、ほとんどがナイアシン(植物性ビタミンB3)です。ナイアシンをサプリで摂取した場合に、体内で糖のエネルギー代謝を回すナイアシノマイドに変換しないといけません。
・ところが、糖のエネルギー代謝が低下している人は、この変換が上手くいかずに、ナイアシンの作用が出てしまいます。同じビタミンB3でも
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・もう一つの理由は、今度は慢性のナイアシンの摂取で、DHAなどの
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が前面に出てきます。現在、ナイアシノマイドでさえも中国産がほとんどであるため、不純物が悪影響を及ぼしていると推測しています(分析では、ナイアシンではなく、ナイアシノマイドが入っているということでした)。
・あとはラボを対象にした会社であれば、純度の高いものを提供しているはずだとコンタクトを取りましたが、実験以外で入手は困難でした。本物を手に入れる方法は残念ながら見つかっておりません。
・線維筋痛症は、過去記事でもお伝えした様に「糖のエネルギー代謝異常」が根本原因です。5年かけてプーファ・フリーおよび原始人食(アップデート版)を地道にやっていきましょう。
・最後に日本のインターネットの記事(私はサイエンスに関しては、ここ数年全く日本語のものは見ません)は信頼するに値しませんので、リアルサイエンスを腰を据えて学んでいきましょう。
(参考記事)
■パレオ協会ニュースレター「耳鳴りと腸」