和をもって尊し-2024年明け


この度の能登半島地震で被災された方々にお悔やみ申し上げます。
2023年5月に地震による被害を受けたばかりで、再び大きな災害により心身ともにダメージが大きいかと察します。

2016年熊本地震で被災し、避難生活を長期で体験された方のお話を聞くのは、何年も経ってからでした。
段ボール越しでの生活は人間の倫理、思考能力を麻痺させ、避難生活が長引くほど、モラルのない行動、盗難、性犯罪が発生します。
避難所から仮設住宅へ移動しても殺伐としています。
御船町で被災したご夫婦は飲食店を経営しており、ご自身の家も半壊で生活しにくい中、炊き出しを行いました。
最初、被災者からいただく言葉が「有り難う」「助かります」であったのが、暫くすると、「あんたたちは、よかね。家があって。」という言葉が増えてきたそうです。
同じ被災者だよ、みんなで力を合わせよう。との思いが伝わらなかったことが残念に思い、これからは家族が住む場所を探すことにしようと決めて被災地から移動したそうです。

7年経過し、熊本にTSMCが工場建設することで、土地バブルが起きている。田畑が何十倍もする価格で売買されるため、農家が浮き足立ち、先祖から受け継いだ田畑を簡単に手放すようになった。国が農家や酪農家を廃業へ追い込む政策を行ってきたため、当然と言えば当然の成り行きだ。本来は、農家、酪農家が一番豊かなになる国作り、システムが大事で、何が起きても動乱までは起こらないだろう。
実際に、熊本地震で、一般人は食料を求めて店頭に並ぶが、農家は備蓄をしてあったため、食料には困らなかった。
年末より読んでいる「百姓レボリューション」では、動乱が起きるであろうと予測し、自給自足できる村作りの準備をする、タイムリーすぎる内容だ。
アナログでリアルな村作り。遠い親戚よりも近くの他人。
いくらSNSで繋がっていても、事が起きれば、物流が止まり何も出来ないし、助けることもできない。ネットつながりとは幻想、空想でしかないと感じる時がある。
幻想があるからビジネスシステムが出来上がる。
一番わかりやすい例が、女性の痩せたい願望。ふっくらとしている方が第一印象も良いし、人相学的にも上昇気流なんだけどなあ。(豊かに見える)
体重を落としていた時より、脂肪が適度についた今の方が体調が明らかに良い。今年の冬は、手足指の乾燥がない。
体調が良いと、見えなかったものが見えてくるようになり、ナチュラルな人とご縁がつながるようになった。こんな身近にいるもんだな。

12月冬至に我が家の蜂さんに給餌したので、そろそろ2回目の給餌。
何匹かが蜂球を作り、ビニールハウスの上部にぶら下がって、巣に入らない。
翌日、巣箱を見に行くと、蜂球は落下し、蜂は動かない。
冬越しの為に、オスバチが巣から追い出されるのは知っていたが、雄蜂ではなくメスバチの蜂球に見える。
前回の餌はわずかに残っている。
寿命短いメスバチが餌を他の蜂に与えるために、自ら選んだのだろう。(昔で言う、姥捨やまのよう。緒形拳の映画を思い出す。)
一晩、寄り添い合い温め合いながら過ごしたのかと思うと、何が一番大事で、何を優先させるかの選択の潔さに胸がつまりそうだ。

自然は厳しい。人間以外の生命体・植物は自然と調和しており動きで体現する。
「震災と言われるものは、大地の調整である。」(杜人:矢野さんより)
これまでに、人間が自然破壊し快適さを求めてきたことは、大地には窮屈なことだろう。
自然を守るために、地球上の生命体が動けば、植物たちとも一体となり穏やかに活きることができるだろう。
競り合い、争い、他と比べるのではなく、一緒に活きる道を模索していこう。
その為には、身近なところから和をつなげよう。
2024年1月3日

 

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