「乳酸の産生と高血糖状態について」パレオ協会ニュースレター号外2019.3.29・「Q&A」


乳酸の産生と高血糖状態について会員さまからのご質問に回答いたします。
(ご質問内容)
糖代謝が回らず不完全燃焼の結果として
1.乳酸ができる
2.細胞に入れなかった糖が濃度勾配によりバックフローし高血糖になる
この2つのプロセスに優先順位はあるのでしょうか?
両方とも同時に起こりうる?
私は、乳酸が溜まることは体感でわかるのですが
血中の糖濃度が上昇したままという状態は体感ではわかりません。
通常の採血では食事を控えますから
その状態の時を測定したことがないだけなのか?
そこまでの状態になったことがないということなのでしょうか?
病態が進んでいるほど高血糖になりやすいのでしょうか?

(回答)
まず乳酸ができる病的状態としては、プーファ or エストロゲン過剰、炎症(NOの発生)などが代表的なものとして挙げられます。

これは糖のエネルギー代謝において、糖が解糖系(細胞質)からミトコンドリアに入るところをブロックされるために、乳酸を産生ししないと細胞内が電子過剰(フリーの電子は危険)になるからです。

運動などの過呼吸で乳酸が産生される場合は、呼吸が落ち着くと、乳酸はすぐに肝臓でデトックスされます(コリ回路)。

しかし、病的状態では乳酸が細胞内に蓄積し続けます。


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その代表的物質が、食品中やリポリシス(みなさんの蓄積した脂肪の分解→血液中への放出)で血液中にあふれるプーファです。

プーファはつまり、


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このときにも血液中には乳酸が高濃度に認められます。

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