Q&A 『日本での医療機関選びについて』
日本での医療機関選びについてのご質問に回答いたします。
(ご質問内容)
19才男性
クローン病 小腸に数ヶ所狭窄あり
病歴
・15才頃痔の手術をするが、その時はクローン病とは診断されず。
・17才頃 腹痛、食欲不振、倦怠感、体重減少などにより診察を受け、クローン病診断。当時CRP11以上
・兵庫医科大学を紹介され、そこでレミケードなど生物学的製剤を勧められる
・母親が免疫を抑える薬を一生飲み続けることや、それでも段々効かなくなっていくということに強い拒否感を感じ、漢方薬でクローン病を完解状態にするという大阪の松本医院を訪問。
漢方薬と鍼灸で炎症が収まり、日常生活が送れるようになる。
・その後、温灸、食事や化学物質に気を付ける生活、ストレスをコントロールするなど、生活を変えることにも注力する。
・18才で東京の大学に進学し、一人暮らしを始める
・2019年11月頃、腹痛により食事がとれなくなり、2週間で7キロ痩せて、実家に戻る
・近くの総合病院で高濃度栄養点滴を受けながら、兵庫医科大学への転院を勧められる。
・それを拒否し、神戸市立中央市民病院へ転院。しかし、標準治療以外の選択肢は認められず。
・症状が安定し、口からの栄養がとれるようになったので、東京に戻る。
・漢方薬を使う例があるというホームページの言葉を頼りに、北里研究所病院を訪問。
・炎症で小腸が腫れているということで、やむを得ずステロイド飲み薬を服用。
しかし、またもや標準治療をするよう説得される。
書籍やインターネットや知人からの情報、あらゆる手だてを使って、ここはというところは行ってみています。
しかし、標準治療を行わない病院の情報は入手困難で、どうしても出会うことができずにいます。
小腸に狭窄があることや急性期には西洋医療の力を必要とすることがあり、西洋医学から見放されると困ること。
しかし、どの病院も生物学的製剤の使用を勧め、それ以外の選択肢を認めてくれず、母親がその度に叱責に近い説得をされること。
このような状態で、母親自体が真に望む治療を医療者とチームとして行うことができず、途方にくれ疲労困憊していること。
一体、誰に相談すれば受け入れてもらえるのかわからず、子供の症状への恐怖と医師から否定非難されることのストレスで心身に異常をきたしていること。
ご相談は、崎谷先生のご存知の病院で、母親の相談先として、適当な病院の心当たりはないでしょうか?ということです。
(回答)
・まず現代医療に期待することは不可能であることをご理解ください。いつもお伝えしているように、現代医療はシステム化されたビジネスであり、根本治療を目的とした自発的な体系ではありません。
・今回の例でも明らかなように、どの病院に行っても免疫抑制剤(ステロイド、生物学的製剤)の投与と手術しか行いません。これらは、後に命に関わる医原病を引き起こします。
・ご本人が自分の意思で動かない限りは、残念ながら手助けはできません。まずはご本人が自分で勉強していくことを通じて、お母様を説得するしか方法はありません。これが根本治癒への最も近い道です。
・現代医療は、ご心配されなくても、救急の場合は利用できます。そのために媚びる必要は全くありません。ただし、今後は日本の医療も限りなく米国に近づいていいきますから、全額負担で普通の人なら破産する医療費を支払わされる事態(医療破産)へと進展していきます。
・現代医学に早く見切りをつけて、自分で学んでいくという決心をつけなければ、いつまでも他者依存で、最終的に深刻な事態になっていくでしょう。その時に、世の中を恨んでも遅いということを今の時点で熟考してください。