Q&A 『アルツハイマー病の貼付薬について』


アルツハイマー病の貼付薬についてのご質問に回答いたします。

(ご質問内容)

いつもお世話になっております
いつも有益な情報を配信して下さり、感謝しております。

先月の記事「認知症の特効薬はあるのか?」で質問があります。

私の母は2013年 アルツハイマーと診断されました。
(その前は脳神経外科でうつ病と診断され、心療内科に通っていましたがアルツハイマーが疑われる、とのことで、再度別の病院で検査し、MCI、若年性アルツハイマーと診断されました。)
はじめ、アリセプト服用しておりましたが、食が細くなり、かなり痩せてしまい、体調も悪そうでした。メマリーへ変更され、しばらく服用していましたが、ある日、立ち上がろうとした際、失神し手が痙攣するのを目撃しました。
その後も階段から転落し怪我する等、失神したのでは、と思う事がありました。
かかりつけの病院でMRI検査したところ、医師から「虚血性」といわれました。
その後はイクセロンパッチ に変更されましたが、貼付すると皮膚に炎症が起こるため、足裏に貼るよう指示され、現在に至ります。

先月のブログの内容に、『アセチルコリンエステレース阻害剤(Donepezil)は、過去にアルツハイマーの特効薬としてもてはやされました(現在、欧米ではこの薬はほとんど使われていません)』とあり、驚きました。
私は介護の仕事をしていますが、認知症薬は末期の癌の方にも処方されており、やはりターミナル期にあり、ほとんど食事が摂れない方にも重要な薬なので服用してもらうよう指示されていました。

昨年、フランスで認知症薬が保険適用外になり、週刊誌などでも取り上げられました。
父は“このままイクセロンパッチを使用していても大丈夫なのか?”と認知症の人と家族の会で接触できた医師に尋ねたそうですが、“薬を止めて悪化したら誰が責任をとるのか?”と言われたそうです。別の医師にも意見を聞いても貼り続けるしかない、とのことで。

(たしかに製薬会社のパンフレットに、薬を続けていれば、悪化するものの、飲まないより進行を抑えられる、緩やかな悪化になる、というグラフがありましたが)
それ以来、なんとか悪化を食い止めたい、とは思っていますが、日本では方法がない、と諦めていました。

リコード法も話題になりましたが、日本で実施してくれるところはほぼないようですし、私供にはハードルが高いです…

質問ですが、
母が失神した際、虚血性、と言われましたが、脳細胞が死んだ、という事ではないでしょうか?

以前から少しずつ筋力低下が目立つようになり、長期間使用による副作用ではないかと心配しています。違うかもしれませんが。

認知症薬に対して疑念がわき、もう中止できるのならしたいのですが、これまでの経緯から、かかりつけの医師が相談にのってくださるとは思えません。
今イクセロンパッチのみを使用しているので、もし中止するなら病院にいく必要がない、薬がないということは行ける病院がない、ということになり、悩んでいるところです。

長い文章になってしまい恐縮なのですが、回答頂けたらありがたいです。
(回答)

・MRI検査で「虚血性」という診断が出るのは、「責任となる病変がない」ことを意味しています。脳梗塞があれば、脳梗塞と診断するからです。おそらく脳血流が悪い部分がある程度だったと思います。

・失神・痙攣の原因は多岐に渡りますが、基本は


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が含まれているため、健康な人でも長期に貼付するとなんらかの健康障害が出ることは確実です。病院に任せると、ご自分とご家族の命は守れないのです。

『認知症の特効薬はあるのか?』2019-11-14 崎谷博征ブログ
『物忘れはあなたの腸から』2019-11-13 崎谷博征ブログ

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