パレオ協会Q&A 『『自然塩・ニガリ」で死ぬ』の誤謬(ごびゅう)について』

『自然塩・ニガリ」で死ぬ』の誤謬(ごびゅう)についての基本的な回答をシェアいたします。

(ご質問)
崎谷先生、いつもお世話になっています。
いつも有益な情報をありがとうございます。

塩の事で悩んでいます。先生の先日の投稿で、塩選びは、一つの種類(ブランド)を継続して使わないようにすること、とのことでした。そこで昔に軽く読んだ、淺井敏雄
著『自然塩・ニガリ」で死ぬ』というショッキングな題名の本を思い出しました。その内容は…
「塩も海の塩、自然塩が良いと言われていますが間違いです。自然塩のにがりには必ずカリウム系とマグネシウム系が含まれていて、このうちカリウム系は軟化作用があり、栄養学的にも大切ですが、マグネシウム系は、動物性・植物性を問わず、タンパク質を硬化・凝縮させる性質があります。にがりで大豆タンパク質を固めて豆腐ができるように、タンパク質でできている人間の内臓も硬くなります。自然塩が良いなら海水を飲んでも良さそうですが、海で遭難したとき、海水を飲むと腎炎をおこして死に至ることがあります。これは塩分濃度が高いためという理由に加えて、にがりによる腎硬化の影響も大きいと考えられます。中国にはにがりで自殺する人もいるようです。
江戸時代以降は、海水から得られた塩をカマスに入れて、にがり分を分離していました。これを「枯らし」といい、よく枯らした塩は味がまろやかになり、「甘塩」として高価で取引されていました。昔の人は、にがりが人体に対して有害であるということを体験的に知っていたのです。」
ということで、自然塩より、にがりを除いた精製塩の方がまだまし、との結論でした。何となくもっともらしいので不安になりました。にがりをなるべく少なくした塩の方を選んだ方が無難でしょうか?忙しい中申し訳ありませんが、ご教示頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。

(回答)


この記事は一部制限がかかっています。
会員の方はログインしてご覧下さい。
会員で無い方は、パレオ協会に入会しませんか?



2024年8月24日

このページの先頭へ