Q&A 『花粉アレルギーについて』


花粉アレルギーについての基本的な回答をシェアいたします。

(ご質問)
崎谷先生、いつもありがとうございます。
毎日のFBやblog投稿に加え、パレオ協会の記事を元に実践出来たり、出来なかったりしていますが、崎谷先生の毎日の記事を拝読することは、すっかり私の生活に欠かせない習慣となっています。

さて、質問なのですが、蜂蜜にビーポーレンという蜂が固めた花粉を混ぜて食べると花粉症にいいのよと勧められて、(花粉症の症状としては時々くしゃみが出たり、目が痒くなったりします)食べると、食べた瞬間から、喉や耳の奥の粘膜が痒くなります。

すぐに治まりますが、ビーポーレンについて見てみると、それ自体がアレルギー反応を起こすと書いてありました。

崎谷先生の過去の記事『花粉症の舌下免疫療法について』を読んで、
ビーポーレンが舌下療法と同じ作用をしているかなと考えました。

糖代謝が充分回っている自信がないのでこれ以上続けない方がよいのかなとも感じています。

ご教授頂ければ幸いです。お忙しいところ恐縮ですが、ご教示ください。
よろしくお願いいたします。

(回答)
・植物はαリノレイン酸(Parent omega 3)が豊富です。そのαリノレイン酸の自動酸化で形成される過酸化脂質をファイトプラストン(phytoprostanes=cyclopentenone isoprostane)といいます(Formation of isoprostane F(2)-like compounds (phytoprostanes F(1)) from alpha-linolenic acid in plants. Free Radic Biol Med. 2000 Mar 1;28(5):720-6)。植物の葉、花粉、根に存在し、植物油脂に豊富に存在しています(Biologically active oxidized lipids (phytoprostanes) in the plant diet and parenteral lipid nutrition. Free Radic Res. 2007 Jan;41(1):25-37)(The isoprostanoid pathway in plants. Chem Phys Lipids. 2004 Mar;128(1-2):135-48)。

・実際に植物を人工的に酸化させるとファイトプラストン(phytoprostanes F(1))が増加します(Analysis of oxidative stress and wound-inducible dinor isoprostanes F(1) (phytoprostanes F(1)) in plants.Plant Physiol. 2000 Nov;124(3):1293-304)。さらには、ファイトフラン(phytofuran)と呼ばれる物質もアレルギーに関する過酸化脂質として最近認められています(Phytoprostanes and phytofurans modulate COX-2-linked inflammation markers in LPS-stimulated THP-1 monocytes by lipidomics workflow.Free Radic Biol Med. 2021 May 1;167:335-347)。

・花粉の


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