卵巣がんについて

卵巣がんについて

どのような治療を選択すればよいのか?

卵巣がんを代表とするガン疾患は、単一の原因で起こるものではなく、衣食住の環境因子が複合に絡み合っておこる慢性病です。遺伝子のオン/オフもすべては環境因子が細胞膜に信号を送ることで情報がリレーされて起こります。

卵巣がんは、インフルエンザウイルス感染症や結核のように、病原体→感染症という簡単な図式(線形病)ではなく、環境複合因子→慢性炎症という複雑系(非線形病)の形をとります。

したがって、抗ガン剤を組み合わせたところで、卵巣がんの原因である複合作用をひも解くことはできません。逆に抗ガン剤の組み合わせで、当研究所が卵巣がんの治癒で最も重要視する「自己治癒力」が削がれることになります。

しかし、卵巣がんの拡大を抑える治療としては、抗がん剤を使用せざるを得ません。ほとんどの卵巣がんは発見されたときは、手術では完治できないほど拡大しているからです。

抗がん剤による副作用を最小限に抑えながら、自己治癒力を向上させる治療が最も理にかなっています。

当研究所の卵巣がん治療方針は、卵巣がんという複雑系の病気に対して、個々人に応じた心理サポートを含めた自己治癒力を向上させる多数のアプローチを提案いたします。

抗がん剤による副作用は長期になるほど大きくなります。抗がん剤の卵巣がん細胞以外の組織に与える毒性を軽減する方法が求められています。

以下に実際の一般的な卵巣がん治療をまとめます。

①ガン発症・進展の原因となる酸化ストレスを軽減させる生活習慣を直ちに実行する。

②抗ガン剤の副作用が重篤でない場合は、継続する。副作用を軽減させる治療も併用する。

③抗ガン剤の副作用が重篤な場合は、減量するか中止する。副作用を軽減させる治療も併用する。

④痛みが強く、生活に多大な支障が出ているときは対処療法(モルヒネ)で痛みを軽減する。

卵巣がん(ガン、癌)の検査、ステージ

  • 卵巣がんの検査
    1. 視診、外診、内診
    2. 超音波検査,CT,MRI、腫瘍マーカー(CA-125,CEA)
    3. 細胞診(腹水細胞診、膣・子宮内細胞診)、

  • 卵巣ガン(悪性)のステージ分類
ステージ 卵巣がんの範囲
I
Ia
Ib
Ic
(卵巣内に限局している)
一側の卵巣に限局
両側の卵巣に限局
卵巣被膜浸潤、細胞診卵巣がん細胞陽性
II
IIa
IIb
IIc
(骨盤に進展)
子宮、卵管に浸潤
子宮、卵管以外の骨盤内臓器に浸潤
上記+細胞診卵巣がん細胞陽性
III
IIIa
IIIb
IIIc
(腹膜転移、リンパ節転移)
微小腹膜転移
2cm以下の腹膜転移
2cm以上の腹膜転移
IV
IVa
Ivb
(卵巣より離れた部位にまで浸潤)
膀胱、直腸、骨盤腔外
遠隔転移

卵巣がん(ガン、癌)の種類・特徴

卵巣がん(ガン、癌)の種類については、次の3つに大別できます。

  1. 上皮がん
    • 卵巣がんの80%を占めます。高齢者に起こります。
  2. 胚細胞腫
    • 卵巣がんの15%を占めます。若年者に起こります。未熟奇形腫(α―フェトプロテイン分泌)、絨毛癌、未分化胚細胞腫(LDH分泌)、卵黄嚢腫瘍などがあります。
  3. ホルモン分泌&間質性卵巣がん
    • 卵巣がんの5%を占めます。あらゆる年齢層に起こります。顆粒膜細胞腫(エストロジェン分泌)、Sertoli間質性腫瘍(アンドロジェン分泌)などがあります。

卵巣がん予後について

以下の卵巣がん患者側、卵巣がん側、治療側に分けられます。

  • 患者因子として
    年齢が高い、全身状態が悪いほど卵巣がん予後は悪い。
  • 卵巣がん因子として
    進行ステージが高い(リンパ節転移、多臓器転移)ほど卵巣がん予後は悪い。
    卵巣がん組織型では粘液性腺癌、明細胞腺癌後は予後が悪い。
    卵巣がん組織分化度は低分化のものほど予後は悪い。
  • 治療因子として
    残存腫瘍が多いほど卵巣がん予後は悪い。

進行症例であっても一概に予後が悪いとは限りません。これは個人の生活習慣の違いなどの環境因子の差があるものと考えられます。



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