子宮がん(ガン、癌)の症状
子宮がん(ガン、癌)の症状
- 子宮頚がん:ほとんどは進行するまで無症状です。進行すると性交後出血、不正出血が認められます。
子宮内膜がん(子宮体がん):不正出血で発見されます。
子宮がん(ガン、癌)の病因
子宮頚がん:パピローマウイルス(HPV16,18,31,33,35)が原因とされています。
子宮内膜がん(子宮体がん):エストロゲンが増殖因子として重要です。
子宮がん(ガン、癌)の危険因子
子宮頚がん:若年での性交経験、多数の性交経験、喫煙、免疫低下。いずれもパピローマウイルスが増殖しやすい条件です。
子宮内膜がん(子宮体がん):肥満、高血圧、糖尿病、妊娠経験なし、遅い閉経など。いずれもミトコンドリアの機能低下とエストロゲンの暴露の多さに関係しています。
子宮頚がん(ガン、癌)と妊娠
妊娠検査を契機に子宮がん、あるいは子宮頚がんの検査を契機に妊娠が判明することがあります。その場合の一般的な治療方針について述べます。
- 妊娠それ自体は、子宮がんを促進することはありませんので、ご安心ください。
- 子宮頚がんが早期子宮がん(表皮内がん)の場合
妊娠中、3か月ごとに細胞診と子宮鏡の検査を行う。治療は産後に行う。 - 子宮頚がんが微小がんであり、浸潤子宮ガンでない場合
切除バイオプシー検査で浸潤子宮がんでないことを確認し、治療は産後に行う。 - 子宮頚がんが浸潤子宮がんの場合
- 妊娠24週以前:拡大子宮摘出術+放射線療法
- 妊娠24週以後:約32~33週まで胎児の成熟を待ち、帝王切開後、拡大子宮摘出術+放射線療法を行う。