◆パレオ協会ニュースレター◆  『耐性菌には遺伝子組み換えウイルス(GM&GE virus)か?』


こんにちは 事務局です。前回に続きまして遺伝子編集のお話です。

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みなさんはバクテリア感染には抗生物質が治療薬と思っておられないでしょうか?

抗生物質では耐性菌を新たに発生させるだけで、過去にもお伝えしたように根治治療になり得ません。

現在では、この治療はすでに過去のものになりつつあります。

というのも、私たちの食生活を根本から脅かす遺伝子編集(genetic engineering, GE)あるいは遺伝子組み換え(genetic modifying, GM)技術が感染症の分野にも適応されているからです。

この遺伝子編集技術を使って、難治性の感染症を軽減させたという症例報告が発表されています(Nat Med. 2019 May;25(5):730-733)。

肺炎などの感染を繰り返す嚢胞性線維症(cystic fibrosis)と診断されている15歳の女の子の臨床試験です。

両肺の移植術を行なった後に、難治性の結核菌と同種のマイコバクテリウムに感染しました。

これは当たり前ですね。

移植手術に量の免疫抑制剤を使用するため、感染は必至です(長期的には癌になるでしょう)。

この女性に抗生剤に耐性のマイコバクテリウムに対して、遺伝子編集したウイルス(bacteriophage)をバクテリアに感染させて、バクテリアを死滅させるという臨床試験を行いました。

具体的には遺伝子編集ウイルス(GE ウイルス)3種類のカクテルを静脈内注射したのです。

その結果、皮膚の感染巣(infected skin nodules)や肝機能が改善したと言います。

目立った副作用はなかったと言いますが、本当でしょうか?

この遺伝子編集ウイルス(GE ウイルス)は、バクテリアに感染して、バクテリアを破壊する作用を持つとされています。

しかし、過去に行われた実験では、この方法で持ってしても耐性菌ができることが分かっています。

遺伝子編集ウイルス(GEウイルス)で破壊されないバクテリアが生き残って増殖するということです。

また、遺伝子編集ウイルス(GEウイルス)自体が、バクテリアではなく、私たちの細胞に感染して細胞内で増殖するというリスクもあります。

さらには、うまくバクテリアを破壊したとしても、その破壊によって、エンドトキシンが血液中にばら撒かれる可能性もあるのです。

そして、遺伝子編集ウイルス(GEウイルス)を作成する際には、大腸菌などのバクテリアの中で増殖させます。これからGEウイルスを取り出す際にも、エンドトキシン(大腸菌を破壊する)がコンタミする可能性が指摘されています(Front Microbiol. 2019; 10: 2289)。

そもそも目的とする遺伝子編集ウイルス(GEウイルス)だけを培養して、純粋に取り出すことが至難の技なのです。

遺伝子編集ウイルスによる感染症治療を腸内細菌のコントロールに応用しようとする研究も始まっています(Cell Rep. 2019 Oct 29;29(5):1336-1350)(Biochem Soc Trans. 2019 Feb 28;47(1):449-460)。

抗生物質のようにターゲットしない有益なバクテリアを死滅させることがなく、ターゲットのバクテリアだけを死滅させることができるとしています。

そもそも腸内細菌に善玉も悪玉もありません。したがって、一部のバクテリアだけを死滅させることに仮に成功したとしても、他のバクテリアが増殖するだけで、状況はさらに悪化するでしょう。

これらのことを総合すると、この遺伝子編集ウイルスによる感染症治療は、長期的には甚大な副作用を引き起こすことは間違いありません。

基礎のサイエンスができていないところで、いくらテクノロジ―だけを発展させて応用しても意味がないばかりでなく、大変な過ち(何もしなかった時より悪化)を犯すことになるのです。

(参考記事)◆パレオ協会ニュースレター◆  『遺伝子編集(GE)はそもそも無効である理由』http://paleo.or.jp/bkmail/9541/

◆パレオ協会ニュースレター◆  『環境遺伝は変えられる!』http://paleo.or.jp/bkmail/9219/
パレオ協会ニュースレター号外 『ヒト内因性レトロウイルス(HERV)について』(ウイルスは存在するのか?~その2)http://paleo.or.jp/bkmail/9136/
◆パレオ協会ニュースレター◆『ウイルスは存在するのか?~その1』http://paleo.or.jp/bkmail/9096/
Q&A 『遺伝性の病気について』http://paleo.or.jp/answer/8959/

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再び事務局です。
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