Q&A 『玄米酵素および酵素の必要性について』


玄米酵素および酵素の必要性についてのご質問に回答いたします。

(ご質問内容)

お世話になります。体質改善の目的で、玄米酵素(粉末タイプ)を勧められました。どの目的だったかを忘れてしまったのですが、こうゆうものの摂取はどうなのか、素材によるのでしょうか?食べ物から取り入れる方がよいのでしょうか。
子宮筋腫があり、体質改善には酵素が必要!とうたっておられました。
先生は酵素の補助?に対してどうお考えでしょうか。もし以前に回答などされていたら申し訳ありません。

(回答)

・まず酵素の必要性について述べます。酵素は基本的には、タンパク質ですので、消化管で分解を受けて、ペプタイドあるいはアミノ酸レベルとなって吸収されます。

・ただし、甲状腺機能が低下すれば、[hidepost=0]タンパク質は分解・吸収されずにバクテリアのエサとなって発がん物質などに変化します。

・酵素の一部は、胃の中の酸性状態で変性したのち、十二指腸・小腸で元に戻る可能性があると言われています。消化酵素を投与した臨床試験では、消化不良症候群(functional dyspepsia)の諸症状(腹部膨満、げっぷ、胸やけ、早期満腹感、嘔気、食欲低下など)を改善する結果が出ていますが、実際の血液検査等の客観的なデータはまったく変化がありません(J Med Food. 2018 Nov 1; 21(11): 1120–1128)。[/hidepost]

・投与した酵素の一部が変性を逃れて、少しは消化に寄与している可能性がありますが、大部分はタンパク質として分解されていると考えられます。

・玄米酵素ですが、カビ(真菌)を使用して作る安価な大量生産品のようです。カビを[hidepost=0]使用したタンパク質、アミノ酸は、以前にもお伝えしましたが、カビの成分も混入しているため異物として[/hidepost]体が反応します。

・真菌や酵母などの[hidepost=0]微生物やその産生物を摂取するとアレルギー症状が出ます(糖のエネルギー代謝が高いとアレルギー反応は最小限に抑えられる)。[/hidepost]自宅や酒蔵での発酵食ならともかく、工場で大量生産されている酵母やカビ由来ものは、化学物質、微生物やその他の産生物のコンタミネーションがあると考えてよいでしょう。

・実際にカビから抽出したタンパク質Quorn(クォーン)を摂取すると、[hidepost=0]アナフィラキシーショックによる死亡、蕁麻疹、下痢、嘔吐などのアレルギー反応が出現することが報告されています(Ann Allergy Asthma Immunol. 2018 Jun;120(6):626-630)(Allergy. 2003 May;58(5):455-6)(J Allergy Clin Immunol. 2003 May;111(5):1106-10)。[/hidepost]

・発がん作用が証明されている[hidepost=0]アフラトキシン(Aflatoxin/Black Mold Toxin)も、Quorn(クォーン)と同じカビの産生するタンパク質、マイコプロテインです。[/hidepost]

・「赤酵母米」サプリメントの有効成分は、[hidepost=0]モナコリン(Monacolins )といい、スタチンやオメガ3(フィシュオイル)と同じ作用をする危険な物質で肝障害を引き起こします(BMJ case reports. 2019 Mar 25;12(3))。[/hidepost]

・その他、玄米酵素サプリメントを調べると、大豆や他の有害な添加物が入っています。酵素そのものの摂取にあまり意味がないだけでなく、酵素を謳った有害なサプリメントが市場に出回っていますので、留意が必要です。

・健康のための栄養はすべて食事からが基本です。食事の基本ができてない場合にのみ、少々の良質なヘルシィネス・サブスタンス(サイエンスに基づいた不純物のない物質)を摂取することで一時的にカバーしていくという基本原則を忘れないようにしましょう。

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